iOS 27についての良いニュースは単純です。リーチが縮小することはありません。iOS 26が動作していたすべてのiPhoneはiOS 27でも動作し、iPhone 11やiPhone SE(第2世代)まで対応範囲です。Appleはリストから1機種も除外していません。日本はiPhoneのシェアがおよそ65〜70%と世界的に見ても際立ってiOS優位な市場のため、このアップデートで到達可能なユーザーを失う心配をしていた方は、その点は安心していただいて構いません。

本当に注目すべき落とし穴は別のところにあり、多くのリーチ計画がここでつまずきます。iOS 27は5年分のハードウェア世代にまたがって動作しますが、このリリースの目玉機能であるApple IntelligenceとSiriの新しいAI機能は、そのハードウェアの大半では動作しません。つまり「iOS 27ユーザー」は単一のオーディエンスではなく、少なくとも3つのグループに分かれます。OSバージョンだけでターゲティングすると、AI依存のキャンペーンをそれを実行できない端末にまで送ってしまうことになります。この記事では、実際に誰が何を利用できるのか、そしてバージョン番号ではなくデバイスの性能でセグメントする方法を解説します。PushwooshはSOC 2 Type IおよびISO 27001:2022認証を取得したオムニチャネル型カスタマーエンゲージメント基盤であり、ここで必要なセグメントは一度設定すれば以降のキャンペーンで使い回せます。

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本記事はCRMチーム向けiOS 27の変更点まとめの一部です。今回のリリースの技術的な側面については、プッシュを無音化させるSDKレベルの変更で解説しています。

iPhone 11以降のすべての機種が対象です

iOS 27はiOS 26のラインナップを完全に引き継いでおり、除外された機種はありません。

  • iPhone 17シリーズ(17e、17、Air、17 Pro、17 Pro Max)
  • iPhone 16シリーズ(16e、16、16 Plus、16 Pro、16 Pro Max)
  • iPhone 15シリーズ(15、15 Plus、15 Pro、15 Pro Max)
  • iPhone 14シリーズ(14、14 Plus、14 Pro、14 Pro Max)
  • iPhone 13シリーズ(13 mini、13、13 Pro、13 Pro Max)
  • iPhone 12シリーズ(12 mini、12、12 Pro、12 Pro Max)
  • iPhone 11シリーズ(11、11 Pro、11 Pro Max)
  • iPhone SE(第2世代・第3世代)

対象外となるのはiPhone XS、XR、Xおよびそれ以前の機種のみで、これらはすでにiOS 26の時点で対象外でした。プッシュ配信の観点では結論はシンプルです。今回のアップデートでiOSにおける配信リーチは変わりません。バージョン27へ移行したことを理由に、到達可能なベースから外れるユーザーはいません。

本当に重要なリーチはバージョンではなく性能です

ここがキャンペーンに実際に影響を与える分岐点です。iOS 27を動かすことと、iOS 27のAI機能を動かすことはまったく別の話であり、その差は決して小さくありません。

対象デバイス利用できる内容
Apple Intelligence非対応のiOS 27iPhone 11・12・13・14シリーズ、標準のiPhone 15/15 Plus、iPhone SE 第2・3世代iOS 27のフル機能:パフォーマンス、インターフェース、ペアレンタルコントロール、セキュリティ。Apple IntelligenceやSiri AI機能は一切なし。
Apple Intelligence対応のiOS 27iPhone 15 Pro・15 Pro Max、iPhone 16・17全機種上記すべてに加え、Siri AI、通知の要約、Apple Intelligenceの全機能セット。
最も負荷の高いオンデバイスAIに対応するiOS 27iPhone Air、iPhone 17 Pro・17 Pro Max最新チップと最大メモリを必要とする、最も要求水準の高いオンデバイスモデル。
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Apple Intelligence非対応のiOS 27
対象デバイス
iPhone 11・12・13・14シリーズ、標準のiPhone 15/15 Plus、iPhone SE 第2・3世代
利用できる内容
iOS 27のフル機能:パフォーマンス、インターフェース、ペアレンタルコントロール、セキュリティ。Apple IntelligenceやSiri AI機能は一切なし。
2 / 3
Apple Intelligence対応のiOS 27
対象デバイス
iPhone 15 Pro・15 Pro Max、iPhone 16・17全機種
利用できる内容
上記すべてに加え、Siri AI、通知の要約、Apple Intelligenceの全機能セット。
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最も負荷の高いオンデバイスAIに対応するiOS 27
対象デバイス
iPhone Air、iPhone 17 Pro・17 Pro Max
利用できる内容
最新チップと最大メモリを必要とする、最も要求水準の高いオンデバイスモデル。

Apple Intelligenceの境界線は、ちょうどiPhone 15シリーズの中を分断しています。標準の15と15 Plusには搭載されず、15 Proと15 Pro Maxには搭載されます。これは設定でオン・オフできるスイッチではなく、ハードウェアそのものの壁です。オンデバイスモデルが必要とするチップクラスとメモリを、旧世代の端末や非Proの15は備えていません。だからこそ、発売からわずか2〜3年の端末でも非AI層にとどまることがあります。旧端末に対して、この状況をアップデートで変える手段はありません。

つまり、OSバージョンだけを見ると均質に見えるベースも、実際には性能によって内部で大きく分断されているということです。AI機能に依存する、あるいは通知の要約が文面を書き換えてくれると想定したキャンペーンは、オーディエンスの一部にしか当てはまらず、残りには要約されない通常のプッシュとして届きます。AI最適化バリアントがはっきりした理由もなく振るわなかったことに、キャンペーン後の数値を見て初めて気づき、原因がハードウェアだったと判明したチームを私たちは見てきました。

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同じパターンはもう一方のプラットフォームでも見られました。Android 13のオプトイン率に関する調査は、OSリリースがリーチをどう再構成しうるかを示しています。日本はiPhoneシェアが高い市場だからこそ、こうした性能面での分断を見落とすと、AI機能を軸にした施策の効果測定そのものがずれてしまいます。

OSバージョンによるセグメントが静かに失敗する理由

SiriのAI機能を軸にキャンペーンを組んだり、iOS 27の通知要約に耐えられるようプッシュの文面を書き直したとします。妥当な取り組みです。しかし、配信先のセグメントが「iOS 27ユーザー」であれば、その中の大きな割合がiPhone 11・12・13、あるいは非ProのiPhone 14・15であり、そこでは上記のいずれも当てはまりません。文面の前提が成立せず、機能そのものが存在しないのです。特定のデバイス層向けに最適化した内容を、全員に送ってしまうことになります。

逆方向にも同じことが起こります。旧端末は見込みがないと決めつけ、AIの複雑さを避けるためにiOS 27ベースの優先度を静かに下げてしまうと、通知が要約されずに、書いた通りの内容で届くという違いしかない、完全にリーチ可能な数百万のユーザーへの対応が手薄になります。これは質の低いオーディエンスではありません。むしろ、ある意味では文面を書くのがより簡単な相手です。

OSバージョンはインストールされているソフトウェアを教えてくれますが、そのデバイスが何をできるかまでは教えてくれません。かつてはこの2つがほぼ同一のものとして扱えるくらい近い関係にありました。Apple Intelligenceがそれを切り離し、iOS 27はその差をさらに広げています。

デバイス性能によるセグメントの方法

解決策は、デバイスの性能をOSから推測するのではなく、直接ターゲティングできる属性として扱うことです。具体的には次の通りです。

  • 登録時にデバイスモデルを取得し、報告されたOSバージョンだけでなく、実際のハードウェアが何であるかをすべての購読者レコードが把握できるようにします。
  • モデル番号ではなく性能層でグループ化します。31種類のデバイスモデルを個別に管理するのは誰にとっても楽しい作業ではありません。AI対応、AI非対応のiOS 27、そして旧世代という2〜3のバケットで十分です。モデル属性をもとにこれらのセグメントを一度構築し、繰り返し利用してください。
  • 機能依存のキャンペーンは対応層のみに限定します。Siri AI、通知の要約、Apple Intelligence関連の画面に依存するものはすべて、AI対応セグメントのみに配信します。それ以外のユーザーには、これらの機能が存在しないことを前提としたバージョンのメッセージを届けます。
  • フォールバック用の文面は、余り物ではなく本格的なコンテンツとして書きます。非AI層は規模が大きく、十分にリーチ可能なオーディエンスです。その文面はAI版と同じだけの丁寧さに値し、後回しにした簡略版であってはなりません。

行動やライフサイクルに応じて、すでにタグとイベントでセグメントを行っているはずです。デバイスの性能も同じ種類の属性です。すでにお持ちのモデルにこれを追加すれば、AIか否かの切り分けはキャンペーンごとに考える課題ではなくなり、セグメントが自動的に処理してくれるものになります。

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Pushwooshで各デバイスの性能に合わせてリーチを最適化

Pushwooshはすべての購読者のデバイスおよびOSデータを取得するため、性能層を一度構築すれば、以降のすべてのキャンペーンでターゲティングに利用できます。AI依存のメッセージはそれを実行できる端末にのみ届き、大多数を占める非AIオーディエンスには、実際の通知の挙動に合わせて書かれた文面が届きます。各デバイスの性能に合わせた、余すところのないリーチです。

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