到達可能性の確認とチャネルフォールバック
プッシュ通知、メール、SMS、WhatsApp、LINEのいずれかでメッセージを届けられるかを送信前に確認し、届かない場合は別のチャネルへ自動的に切り替えます。チェックを連結すれば、閉じたチャネルはもうジャーニーの終着点になりません。LINE公式アカウントを主要な接点とする日本のアプリでも、他のチャネルと同列に到達可否をチェックできます。
とにかくメッセージを届ける
プッシュ通知をオフにしていたり、メール配信を解除していたりすると、せっかく作ったメッセージはユーザーに届きません。送信レポートにはそれが表れないのが厄介なところです。キャンペーンは実行され、送信数はカウントされ、でもその1人には最後まで気づかれません。プッシュだけに頼った不正利用アラートは、プッシュがオフになっていた瞬間に役目を果たせなくなります。プッシュだけに頼った配送状況の通知は、通知をミュートしたユーザーに届かないまま終わります。到達可能性の確認は、メッセージが送信される前にこれを検知し、フォールバックのロジックを自分で組む代わりに、別のチャネルへ自動的にルーティングします。LINE公式アカウントを主要な通知チャネルとして使っている日本のアプリなら、プッシュが閉じていてもLINEへ切り替える設計がそのまま組めます。
到達可能性の確認でできること
5つのチャネル
プッシュ、メール、SMS、WhatsApp、LINEを、それぞれのチャネル固有の購読タグに基づいて1つずつチェックします。日本のアプリで主要な接点となるLINEも例外なく対象です。
2つの分岐
到達可能・到達不可。ユーザーが要素に到達した瞬間に判定されます。
連結可能なカスケード
到達不可の分岐を別チャネルのチェックへつなげます。プッシュ、次にLINE、それからメール、というように。
購読タグを読み取る
プッシュ(Push Alerts Enabled)とメール(Unsubscribed Email)は確認済みです。iOSでもAndroidでも同じ購読タグ判定が使われます。これは購読タグであり、リアルタイムの配信シグナルではありません。
アプリ内メッセージは対象外
チェック対象の5チャネルには含まれません。アプリを開いた人には誰にでも届くため、カスケードの締めくくりに使われるのが一般的です。
連結数の上限は非公開
いくつまでチェックを連結できるか、ドキュメント上の上限は特に定められていません。
到達可能とみなされる条件
5チャネルのうち2つは、「到達不可」の定義が公開されています。残りのタグ判定ロジックはまだ公開されていません。
| チャネル | チェックするタグ | 到達不可と判定される条件 |
|---|---|---|
| プッシュ | Push Alerts Enabled | タグがfalseのとき |
| メール | Unsubscribed Email | タグがtrueのとき |
| SMS、WhatsApp、LINE | 非公開 | 非公開 |
これはリアルタイムの配信試行ではなく、購読タグの判定です。到達可能と判定されたユーザーでも、デバイスがオフラインだったり、それまでにアプリを削除していたりすれば、カスケードの先でメッセージを受け取れないことがあります。この要素が一般的な条件分岐ノードと違うのは、分岐そのものが用意されている点です。汎用の条件やウェイトステップを購読データに手動で接続する代わりに、到達可能・到達不可専用の分岐をキャンバスに置いて連結できます。
チェックを連結してカスケードにする
プッシュの到達可能性の確認の到達不可分岐をメールのチェックへつなぎ、そのメールチェックの到達不可分岐をSMSやWhatsAppのチェックへつなぎます。各ステップは、直前のチャネルで届かなかった対象だけに絞り込まれ、メッセージが届くか、チェックできるチャネルがなくなるまで続きます。
カスケードの締めくくりにアプリ内メッセージを
アプリ内メッセージは、この要素がチェックする5チャネルには含まれませんが、カスケードの最後の砦として使われるのが一般的です。アプリ内メッセージは、他のどのチャネルの購読状況にかかわらず、アプリを開いた人には届きます。
オムニチャネルなジャーニーとは
オムニチャネルとは、設定画面に5つのチャネルを並べることではありません。チャネルが1人ひとりにとって閉じているかどうかをジャーニー側が判断し、送信が静かに失敗する前に手を打てることです。カスタマージャーニービルダーにその力を与えているのが到達可能性の確認です。持っているチャネルを列挙するだけでなく、閉じたチャネルを迂回する仕組みそのものです。
活躍する場面
重要アラートのカスケード
不正利用アラート、予約リマインド、障害通知は、未送信のまま終わらせるわけにいかないメッセージです。開いているチャネルへ自動的にルーティングされます。
時間との勝負のステータス通知
注文状況や配送状況の通知は、プッシュが閉じた瞬間にSMSやLINEへ切り替わります。フードデリバリーやEC配送で特に効果を発揮します。
取引の確認通知
注文確認はメールにフォールバックし、見逃されたプッシュがサポートチケットに発展するのを防ぎます。
- フィンテック・金融
- フードデリバリー
- EC・小売
- ゲームアプリ
- 医療・ヘルスケア
- マーケットプレイス
- サブスクリプション・会員制アプリ
フォールバック先となるチャネルとセットで機能する
フォールバック先のチャネルとセットで設計されています
カスケードの実力は、その先にあるチャネル次第です。最初に試すモバイルプッシュ通知、フォールバック先のメール、最後の砦となるSMSやWhatsApp。LINEも同じ5チャネルの1つとして、この連鎖に組み込めます。
Condition splitは一見似ています。ノードがあり、複数の分岐があり、一度だけ評価される点は同じです。違うのは読み取る対象で、Condition splitはプロフィール上のセグメント・タグ・イベント値をすでにあるデータとして参照するのに対し、到達可能性の確認はチャネルが開いているかどうかを見ます。どちらもカスタマージャーニービルダーの中にあり、同じキャンバス上の他のフロー制御要素と並んで使えます。
データは、名前のあるインフラの上で完結
到達可能性の確認が読み取る購読タグは、プラットフォームの他機能と同じインフラ、Pushwoosh自社の米国・ドイツのハードウェア上で、GDPRおよびBDSG(ドイツ連邦データ保護法)に準拠して処理されます。PushwooshはSOC 2 Type I認証とISO 27001:2022を取得済みで、情シス審査で求められる第三者認証やデータ所在地の確認にもそのままお使いいただけます。個人情報保護法(APPI)専用の認証は存在しませんが、これらの国際基準がAPPIの求める水準に沿った保護を支えています。詳細はデータセーフティページをご覧ください。
使い方
-
本来チャネルを選ぶ場所に置く
特定のチャネルへメッセージが送られようとしているキャンバス上の地点に、到達可能性の確認を配置します。
-
チェックするチャネルを選ぶ
プッシュ、メール、SMS、WhatsApp、LINEから選びます。要素はそのチャネルの購読タグを読み取り、到達可能・到達不可の2分岐に分かれます。
-
両方の分岐をルーティングする
到達可能な分岐はそのままそのチャネルの送信ステップへ進みます。到達不可の分岐は、別チャネルの到達可能性の確認、またはアプリ内メッセージの受け皿へつなげます。
知っておきたいこと
よくある質問
開いているチャネルで、確実に届ける
メッセージが使う可能性のあるチャネルすべてに到達可能性の確認を連結し、閉じたチャネルをジャーニーの終着点にしないようにしましょう。
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