デジタル会員証とは、プラスチックのカードやログイン画面の向こうではなく、Apple WalletやGoogle Walletに入るジムやクラブの会員証です。会員はフロントやゲートでQRコードを見せるだけです。カードにはプランとステータスが表示され、更新、休会、プラン変更のたびに内容が書き換わります。入館にアプリは必要ありません。
Pushwooshでは、会員証がプッシュ通知、メール、ジャーニーと同じ会員プロファイル上にあるため、ジムやフィットネスクラブ向けのウォレット会員証を1つのプラットフォームで運用できます。
デジタル会員証が置き換えるもの
プラスチックのカードは発行にコストがかかり、なくなりやすく、会員について何も教えてくれません。アプリだけで入館する方式では、新しい会員全員が最初のトレーニングの前にアプリをインストールしてログインする必要があります。
問われているのは継続率です。業界の年間継続率の平均は66.4%で、毎年おおよそ3人に1人の会員が退会しています(Health & Fitness Association、2025年ベンチマークレポート、gymdesk経由)。さらに、新規会員の50%は6か月以内に退会しています(IHRSA、gymdesk経由)。会員が続くかどうかは最初の数か月で決まります。いつもポケットに入っているカードは、ジムを休む小さな理由を1つ取り除きます。
QRコードで入館する
カードにはQRコードまたはバーコードが入っており、フロントやゲートのスキャナーで読み取ります。スキャンすると、プラスチックのカードとまったく同じように、会員管理システムにチェックインが記録されます。必要なのは、入館システムが対応しているスキャナーだけです。
PushwooshはNFCパスではなく、QRコードとバーコードのカードを発行します。入館は、会員のスマートフォンの画面に表示されたコードをスキャンして行います。
ステータスと更新の反映
カードは常に会員資格の正しい状態を示しているべきです。プラン、ステータス、有効期限、所属店舗です。会員管理システムでいずれかが変わると、システムがAPIで新しい値を送り、会員のスマートフォン上のカードが更新されます。
よくあるきっかけが決済の失敗です。ABC Fitnessによると、月会費の決済の7〜12%は初回の請求で失敗しています(ベンダーのデータ、ABC Fitness)。カードのステータスを更新し、メールやプッシュ通知でフォローしましょう。そうすれば会員は、フロントで入館を断られたあとではなく、利用が止まる前に支払いを直せます。
Appleでは、変更メッセージを設定したフィールドで「会員資格は%@に更新されます」のようなロック画面の通知を表示できます。Googleでは会員証にGenericタイプを使い、更新は通知なしで反映されるため、リマインドはプッシュ通知やメールで送ります。iPhoneの利用率が高い日本市場では会員の多くがApple Walletでカードを使うため、変更メッセージを設定するフィールドは、まずiPhoneの画面で確認しておきましょう。
休会と有効期限
会員は旅行やけが、忙しい時期のために休会します。それをカードに表示しましょう。ステータスを「休会中(〇日まで)」に設定し、休会が終わったら元に戻します。
会員資格が終了したら、有効期限を設定します。Appleでは、期限を過ぎるとWallet内でカードがグレー表示になります。Googleでは、パスを期限切れにすると会員の期限切れパスに移動します。再入会したら、カードを元に戻します。
関連記事:ウォレットパスの更新の仕組み
入会時と更新時のジャーニー
カードはきっかけです。継続率を支えるのは、その周りのジャーニーです。
- 1
入会
カードを発行し、Add to WalletのリンクをメールまたはSMSで送ります。
- 2
最初の1週間
レッスンのスケジュールを載せたウェルカムメールとプッシュ通知を送ります。最初のスキャンがシステムに記録されます。
- 3
30日目で来館が少ない
メールまたはプッシュ通知で、個別に様子を伺います。
- 4
更新の7日前
Appleでは変更メッセージでカードの通知を表示し、全員にメールも送ります。
- 5
退会後
メールで再入会を促すシーケンスを送ります。
オンボーディングは成果につながります。オリエンテーションと3回のフォローアップ連絡を受けた会員の6か月後の継続率は87%で、最小限のオンボーディングの場合は60%でした(IHRSA、gymdesk経由)。PureGymは、再入会キャンペーンのコンバージョンを通常のメールと比べて206%高めました(競合の事例、Braze、メールチャネル)。呼び戻しは、計画的なシーケンスとして組むほうが効果的だということです。
日本では、新生活が始まる2〜3月から新年度の4月にかけて入会を考える人が増えます。この時期に入会した会員が最初の数か月を乗り切れるよう、オンボーディングのジャーニーはシーズン前に用意しておきましょう。
健康データはカードに載せない
会員証は、会員のスマートフォンを見た人なら誰でも目にできます。載せるのはプラン、ステータス、日付、コードだけにしましょう。健康、身体、ウェアラブルのデータは決してパスに載せないでください。健康診断に結びついたウェアラブルのデータは、GDPR第9条の特別な種類の個人データにあたり、明示的な同意が必要です。
設定チェックリスト
- AppleのPass Type ID証明書(Apple Developerアカウント、年額99ドル)と、GoogleのIssuer IDおよびサービスアカウントキー。
- 両プラットフォームでの会員証用のGenericパス。プラン、ステータス、有効期限のフィールドを含めます。
- スキャナーが読み取れるバーコード形式。
- ステータスを更新するための、会員管理システムからのAPI連携。
- 入会、更新、呼び戻しのジャーニー。
AppleとGoogleの初期設定は、Wallet passesのドキュメントに記載されています。
Pushwooshで会員の継続率を高める
Pushwooshは、ネイティブのApple WalletとGoogle Walletの会員証をUser IDに対して発行し、APIでステータスを更新し、同じジャーニーからプッシュ通知、メール、SMSでオンボーディング、更新、呼び戻しを行います。
会員が続くのは、カードの見た目がおしゃれだからではありません。ジムを休む小さな理由が1つずつなくなったときです。
よくある質問