ホテルがウォレットパスを使う用途は3つです。宿泊の詳細を載せて変更があれば更新される予約パス、会員ランクとポイントを表示する会員カード、そして館内で使える特典です。デジタルのルームキーは、NFCと錠前システムの連携の上に成り立つ別の製品で、Pushwooshは発行していません。最初の3つは標準のパスで実現できます。

Pushwooshでは、パスがプッシュ通知、メール、SMSと1つの宿泊客プロファイルを共有するため、到着前と滞在後のジャーニーの中でホテル向けのウォレットパスを運用できます。

Apple Walletのキャッシュバック、スタンプ、会員証のパスに囲まれた、スマートフォン上のロイヤルティパス

ホテルがウォレットに入れるもの

ビジネス上の理由は直接予約です。OTAの手数料は、一般に予約金額の15〜25%です(ベンダーの推計、smartorder.ai)。大手チェーンが対抗する手段は会員プログラムです。Marriottの全世界の客室泊数のうち52%は、Bonvoy会員による予約でした(Marriottの投資家向け説明会、2021年第4四半期)。

パスAppleのタイプGoogleのタイプ表示内容更新のタイミング
予約GenericGenericホテル、日程、予約番号、割り当て後の部屋番号予約の変更時、部屋の割り当て時
会員カードStore CardLoyalty会員番号、会員ランク、ポイント宿泊ごと、ランク変更時
館内の特典CouponOfferスパ、レストラン、レイトチェックアウトの特典、有効期限利用時または期限切れ時
パス
1 / 3
予約
Appleのタイプ
Generic
Googleのタイプ
Generic
表示内容
ホテル、日程、予約番号、割り当て後の部屋番号
更新のタイミング
予約の変更時、部屋の割り当て時
パス
2 / 3
会員カード
Appleのタイプ
Store Card
Googleのタイプ
Loyalty
表示内容
会員番号、会員ランク、ポイント
更新のタイミング
宿泊ごと、ランク変更時
パス
3 / 3
館内の特典
Appleのタイプ
Coupon
Googleのタイプ
Offer
表示内容
スパ、レストラン、レイトチェックアウトの特典、有効期限
更新のタイミング
利用時または期限切れ時

たとえばIHGは、One Rewards会員が会員カードと次回の宿泊をApple WalletまたはGoogle Walletに追加できるようにしています(IHG、2022年、自社アプリ)。

内容が更新される予約パス

予約パスには、宿泊客が到着日に確認したい情報、つまり住所、日程、予約番号、チェックイン時刻を載せます。宿泊管理システム(PMS)が部屋を割り当てたり予約が変わったりすると、システムがAPIで新しい値を送り、パスが更新されます。

Appleでは、部屋番号のフィールドに変更メッセージ(「お部屋は%@です」)を設定すると、割り当てがロック画面に表示されます。GoogleのGenericパスはGoogleの自動更新通知を受けられないため、APIでの更新に独自の通知テキストを付けるか、部屋番号をプッシュ通知またはSMSで送ります。iPhoneの利用率が高い日本市場では、変更メッセージの設定だけで多くの宿泊客に部屋の案内が届きます。

ホテルを位置情報として設定しておけば、宿泊客が到着したときにパスがロック画面に表示されることがあります。

会員カード

会員カードは、宿泊と宿泊のあいだも会員ランクとポイントを見える場所に置いておきます。それはまさに、宿泊客が次の予約先を決めるタイミングです。チェックアウト後にポイントを、変更があれば会員ランクを更新しましょう。

Googleで更新の通知を出したい場合は、Loyaltyタイプを使います。Appleでは、会員ランクとポイントに変更メッセージを設定します。

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位置情報で届く館内の特典

スパやレストランの特典は、宿泊客が実際に館内にいるあいだが最も効果的です。ホテルの位置情報と短い有効期限を設定したクーポンパスとして発行すれば、滞在中にロック画面に表示されることがあります。正午にロビーで目にするランチの特典は、2日前にメールで読んだものより効果があります。

発行するのは、マーケティングの受け取りに同意した宿泊客だけにしましょう。GDPR前文第32項は、沈黙、事前にチェックされたボックス、何もしないことは同意にあたらないと明記しています。同意は予約確認とは別に取得してください。

ルームキー:標準のパスではなくNFCである理由

ホテルのデジタルキーは検索されることが多いので、正確に説明します。ウォレットのルームキーは、NFCのタッチでドアを開けます。NFC対応の錠前、錠前システムとの連携、そしてAppleまたはGoogleとの提携が必要です。Hyattは2021年からApple Walletでルームキーを提供しており、HiltonのDigital Keyアプリは1,230万回以上ダウンロードされています(Hilton、2024年)。どちらもホテルのドアの錠前と連携しています。

標準のウォレットパスはバーコードのカードです。予約と部屋番号を載せることはできますが、ドアを開けることはできません。Pushwooshが発行するのは標準のパスで、NFCのルームキーではありません。デジタルキーを計画しているなら、錠前のベンダーとプラットフォームのパートナーとのプロジェクトとして扱い、宿泊にまつわるそれ以外のすべてに標準のパスを使いましょう。

宿泊の前後のジャーニー

  1. 予約の確定

    予約パスと会員カードを添えたメールを送ります。

  2. 到着の前日

    パスの部屋番号とチェックイン時刻を更新します。道順はプッシュ通知またはSMSで送ります。

  3. 滞在中

    同意済みの宿泊客に、位置情報と連動したスパやレストランのクーポンを届けます。

  4. チェックアウト後

    会員カードのポイントを更新します。次回の直接予約向けの特典をメールで送ります。

パスの通知は、パスに関する内容に限られます。AppleとGoogleはそれ以外を認めていません。直接予約の販促は、メール、プッシュ通知、SMSで送ります。

ゴールデンウィーク、お盆、年末年始のように旅行と帰省の需要が集中する時期は、予約の変更も部屋の割り当ても一度に増えます。PMSとの連携とジャーニーは、繁忙期の前にテストしておきましょう。

Pushwooshで直接予約を増やす

Pushwooshは、ネイティブのApple WalletとGoogle Walletの予約パス、会員カード、館内クーポンをUser IDに対して発行し、同じプラットフォームからプッシュ通知、メール、SMSで到着前、滞在中、滞在後のジャーニーを運用します。宿泊客のデータを扱う導入では、SOC 2 Type II、ISO 27001:2022の認証、GDPRへの準拠、EUと米国のデータセンターが、情報システム部門の審査の材料になります。

OTAより高い入札をしても、直接予約は増えません。増えるのは、チェックアウト後も宿泊客のウォレットに残り続けたときです。

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Pushwoosh Team
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