デジタルスタンプカードとは、Apple WalletやGoogle Walletに入るスタンプカードです。バリスタがスキャンするとカード上のスタンプ数が更新され、カードがいっぱいになると特典が表示されます。アプリは必要ありません。「9杯買えば10杯目は無料」という誰にでもわかる仕組みはそのままに、カードをなくすという問題だけを取り除けます。
Pushwooshでは、プッシュ通知、メール、SMSと同じプロファイル上で、飲食店やカフェ向けのウォレットスタンプカードを運用できます。
紙のスタンプカードが続かない理由
紙のカードはなくなり、ジーンズと一緒に洗濯され、家に置き忘れられます。カードをなくすたびにスタンプはゼロに戻ります。そのリセットこそ、常連のお客様が「このプログラムはもういいか」と感じる瞬間です。
紙のカードは匿名でもあります。あと2つで無料の1杯になるのが誰なのかわからず、何かをリマインドすることもできません。
アプリ限定のプログラムはデータの問題を解決しますが、カードをダウンロードの向こう側に隠してしまいます。Costa Coffeeでは、アプリに登録したユーザーは未登録のお客様より年間で173%多く支出しています(他社の事例であり、Pushwooshの成果ではありません。出典:UXCam)。お客様を特定できることの価値を示す数字です。とはいえ、多くの人は1軒のカフェのためにアプリをインストールしません。そのCostaでさえ、会員がCosta ClubのカードをApple Walletに入れられるようにしています。
ウォレットのスタンプカードの仕組み
Appleでは、スタンプカードはStore Cardです。Googleでは、Loyaltyパスです。スタンプ数はフィールドに入り、通常は「10個中6個」のように表示されます。
| ステップ | 起きること |
|---|---|
| 追加 | お客様がカウンターのQRコード、リンク、またはアプリからAdd to Walletをタップします |
| スキャン | 来店のたびに、バリスタがバーコードをスキャンします |
| スタンプ | POSまたはロイヤルティシステムがスタンプを数え、新しい合計を送ります |
| 更新 | お客様のスマートフォン上でカードの表示が更新されます |
| 特典 | N個目のスタンプでカードに特典が表示され、お客様に通知することもできます |
最初に1つだけ押さえておくことがあります。スタンプ数は、ロイヤルティシステムまたはPOSからAPIで送られます。Pushwooshはカードを発行して更新しますが、スタンプを数えるわけではありません。レジがすでに来店回数を記録しているなら、準備の大半は済んでいます。
iPhoneの利用率が高い日本市場では、常連のお客様の多くがApple WalletのStore Cardとしてカードを使うことになります。スタンプのフィールドと特典のフィールドの配置は、まずiPhoneの画面で確認しておきましょう。
4ステップで設定する
- 1
プラットフォームを一度だけ接続する
AppleのPass Type ID証明書(Apple Developerアカウント、年額99ドル)と、GoogleのIssuer IDおよびサービスアカウントキーを用意します。
- 2
カードをデザインする
パスビルダーで、AppleはStore Card、GoogleはLoyaltyを選びます。ロゴ、ブランドカラー、スタンプのフィールド、スキャナーが読み取れるバーコードを追加します。
- 3
POSを接続する
スタンプの更新と特典を、自社のシステムからAPIで送ります。キーにはお客様のUser IDを使います。
- 4
お客様が待つ場所にQRコードを置く
カウンター、カップスリーブ、レシートに置きます。メールやアプリにもWalletボタンを追加しましょう。
プラットフォームごとの設定手順は、Wallet passesのドキュメントに記載されています。
カウンターでのスキャン
ロイヤルティプログラムの成否はカウンターで決まります。スキャンは1回で済むようにしましょう。バリスタがPOSのスキャナーでバーコードを読み取り、POSがスタンプを記録し、お客様のスマートフォン上のカードが更新されます。
位置情報による表示も役立ちます。店舗を1枚のカードにつき最大10か所まで位置情報として追加すると、お客様がお店に近づいたときにカードがロック画面に表示されることがあります。「ちょっと待ってください、今探します」というやり取りがなくなります。
特典を届ける瞬間
特典は、お客様が本当に受け取りたい唯一の通知です。Appleでは、特典を専用のフィールドに置いて変更メッセージ(「%@をサービスします」など)を設定し、スタンプ数が目標に達したときだけそのフィールドを更新します。するとメッセージがロック画面に表示されます。変更メッセージのないスタンプのフィールドは、通知なしで更新されます。Googleでは、Loyaltyパスも更新時に通知できますが、Googleの上限は1枚のパスにつき1日3件です。
特典が使われたら、同じカードのスタンプ数をリセットします。お客様は、通い続けるかぎり1枚のカードを使い続けられます。
N日後の呼び戻し
来なくなった常連のお客様は、最も低いコストで呼び戻せるお客様です。すでにお店を気に入っているからです。21日間スタンプのないカード保有者のセグメントをつくり、戻ってくる理由を用意しましょう。
送るのはプッシュ通知、メール、SMSで、カードではありません。AppleとGoogleが認めているのはパスに関する通知だけなので、「お久しぶりです、今週はスタンプ2倍」といった案内はほかのチャネルの役割です。それでもカードは役割を果たします。次のスキャンが入った時点で、2倍のスタンプがカードに反映されます。
ゴールデンウィークやお盆のような大型連休のあとは、来店の習慣が途切れやすい時期です。21日という基準に加えて、連休明けの1週間に呼び戻しの配信を合わせるのも効果的です。LINE公式アカウントで常連のお客様とつながっているお店なら、案内はLINEやプッシュ通知に任せ、カードはスタンプの記録に専念させる分担もできます。
呼び戻しを機能させるのはセグメンテーションです。Joe & The Juiceはオーディエンスを7つの嗜好グループに分け、ポイントカードの売上を1年で56%伸ばしました(他社の事例であり、Pushwooshの成果ではありません。出典:Braze)。
関連記事:飲食店のロイヤルティプログラムガイド
3つの運用パターン
1店舗のお店なら、シンプルで十分です。「9杯買えば10杯目は無料」、カウンターにQRコード、アプリは一切なし、という形です。
小規模なチェーンは、すべての店舗で1枚のカードを使い、最寄りの店舗を位置情報に設定し、呼び戻しはSMSで行います。
アプリを持つチェーンは、レジではウォレットのカードを、事前注文にはアプリを使い、オファーはプッシュ通知で送ります。
ウォレットのベンダーの1社であるloyaltypassは、ウォレット通知の開封率を約90%、メールを約20%としています(ベンダーによる推計であり、独立した調査ではありません)。ベンチマークではなく方向性として捉え、自社の来店あたりのスキャン数を測定しましょう。
Pushwooshで再来店を増やす
Pushwooshは、スタンプカードを含むネイティブのApple WalletとGoogle WalletのデジタルポイントカードをUser IDに対して発行し、APIでスタンプを更新し、同じジャーニーからプッシュ通知、メール、SMSで呼び戻しを行います。カウンターで出すカードと、その後のフォローアップを1つのプラットフォームで運用できます。
再来店を増やすのに、より大きな特典は必要ありません。必要なのは、常連のお客様がスタンプを二度となくさないことです。
よくある質問