Time-Sensitive と Critical の通知

待てないメッセージは、集中モードを越えて届ける

プッシュ通知がすぐに表示されるか、夜まで時刻指定要約で待たされるかは、iOS の割り込みレベルで決まります。Pushwoosh のコントロールパネルで、Time-Sensitive または Critical をトグル 1 つで設定できます。

並んだ 2 つの iPhone のロック画面。左はステータスバーに三日月の集中モードアイコンがある状態で、黄色の優先ラベル付きの緊急通知が目立つように表示されている。右は暗い画面で、通常の通知が時刻指定要約にまとめて保留されている

80,000 社以上の企業に信頼され、エンゲージメントの拡大を支えています

機能の全体像

iOS 15 以降、どれだけ通知を静かにするかはユーザーが決めます。集中モードは通知を保留し、時刻指定要約はそれを夜にまとめて届けます。オファーならそれで構いませんが、不正利用アラートでは手遅れです。その 2 つを分けるのが、プッシュ通知の割り込みレベルというフィールドです。iOS ユーザーの多い日本市場では、この設定が届き方を大きく左右します。

passive (iOS 15 以上)

音を鳴らさず、画面も点灯させずに通知一覧に入ります。ユーザーが見るまで待てるおすすめやオファー向けのレベルです。

active (デフォルト)

画面を点灯させて音を鳴らしますが、集中モードと要約の後ろで待たされます。現在送っているプッシュ通知は、すべてすでにこのレベルです。

time-sensitive

集中モードと時刻指定要約を越えて即座に表示され、黄色の「Time Sensitive」バナーが付き、一定時間表示され続けます。

critical

Time-Sensitive のすべてに加えて、おやすみモードとサイレントスイッチも無視するため、消音中の端末でも音が鳴ります。Apple はこのエンタイトルメントを、ヘルスケア、安全、セキュリティのアプリに付与しています。

各レベルが越えられるもの

レベル音と画面の点灯集中モードと要約おやすみモードとサイレントスイッチ必要なもの
passive–––なし
activeあり––なし(プッシュ通知のデフォルト)
time-sensitiveあり、黄色のバナー付きあり–アプリで宣言した Time Sensitive Notifications ケイパビリティ
criticalあり、消音中でも鳴るありありApple がアプリに付与する Critical Alerts エンタイトルメント
レベル
1 / 4
passive
音と画面の点灯
–
集中モードと要約
–
おやすみモードとサイレントスイッチ
–
必要なもの
なし
レベル
2 / 4
active
音と画面の点灯
あり
集中モードと要約
–
おやすみモードとサイレントスイッチ
–
必要なもの
なし(プッシュ通知のデフォルト)
レベル
3 / 4
time-sensitive
音と画面の点灯
あり、黄色のバナー付き
集中モードと要約
あり
おやすみモードとサイレントスイッチ
–
必要なもの
アプリで宣言した Time Sensitive Notifications ケイパビリティ
レベル
4 / 4
critical
音と画面の点灯
あり、消音中でも鳴る
集中モードと要約
あり
おやすみモードとサイレントスイッチ
あり
必要なもの
Apple がアプリに付与する Critical Alerts エンタイトルメント

設定場所

作成画面の 2 つのトグル

単発プッシュ通知の作成画面には、iOS の設定に Time-sensitive オプションと、別の Critical Push オプションがあります。キャンペーンの緊急度を変えるのに、アプリのリリースは不要です。

API の 1 つのフィールド

/createMessage の ios_interruption_level は passive、active、time-sensitive、critical を受け付け、apns-push-type: alert と組み合わせて使います。

SDK による許可状態の取得

iOS SDK は、端末が Time-Sensitive をまだ許可しているかを報告します。オフにしたユーザーにこのレベルを使い続けずに済みます。

ジャーニーの中で果たす役割

1 つのジャーニーで、緊急度を段階的に

レベルは、すでに送っているメッセージの属性の 1 つです。オーディエンス、トリガー、セグメント、顧客プロフィールはそのままで、変わるのはそのメッセージがどれだけ強く注意を引くかだけです。

そのため、すでにプッシュ通知、アプリ内メッセージ、メール、SMS を運用している同じカスタマージャーニーの中で、不正利用の分岐は time-sensitive に、復帰施策の分岐は passive のままにできます。

深夜 2 時の不審なログインを捕捉

リスクエンジンがログインを検知し、イベントを発生させます。サイレントプッシュがユーザーに見えないままバックグラウンドで端末情報を準備し、time-sensitive のプッシュ通知が睡眠の集中モードを越えて届きます。ボタンは「It’s me」と、警告色の赤で示された「Not me」の 2 つです。

「Not me」をタップするとカードが凍結され、復旧画面が開きます。5 分以内にどちらのボタンもタップされなければ、同じジャーニーが同じ選択肢を載せた SMS にフォールバックし、メッセージ受信箱がアプリ内にアラートを残しておきます。

活用シーン

このレベルが真価を発揮するのは、3 時間後に読まれたら価値を失うメッセージです。ほとんどのアプリではそうしたフローはわずかで、それ以外はすべて active か passive が適切です。

場面プッシュ通知の内容割り込みに値する理由
フィンテック:不正利用と不審なログインこの決済を承認してください、カードを凍結しました要約を待つ間にもお金が動いてしまう
トレーディングと暗号資産:証拠金とロスカット追加証拠金のお知らせ、10 分後にロスカットポジションが閉じた後に読む価格アラートは、ただの記録
配車アプリ:ドライバーの到着ドライバーが到着しましたドライバーが待つのは 2 分。要約が届くのは 3 時間後
フードデリバリー:配達員が玄関に到着配達員が玄関に到着しました玄関先で待てるのは 1〜2 分程度
航空と鉄道:当日の運行の乱れ搭乗ゲートが B12 に変更されました、運休のお知らせ乗客はまさに今、間違ったターミナルにいる
ヘルスケアと薬局:服薬と検査結果お薬の時間です、検査結果が出ましたApple 自身が挙げる例で、Critical が認められる 2 つのケースの 1 つ
エネルギーと公共インフラ:停電と安全お住まいの地域で停電が発生しています、漏れを検知しました利用者はすでに不安を感じており、安全に関する警報は Critical の対象になり得る
ローン、駐車場、EV 充電:コストが発生する期限お支払いの期限が過ぎています、駐車時間が終了間近です通知が届くまでの短い間なら、ユーザーはまだ手数料を避けられる
場面
1 / 8
フィンテック:不正利用と不審なログイン
プッシュ通知の内容
この決済を承認してください、カードを凍結しました
割り込みに値する理由
要約を待つ間にもお金が動いてしまう
場面
2 / 8
トレーディングと暗号資産:証拠金とロスカット
プッシュ通知の内容
追加証拠金のお知らせ、10 分後にロスカット
割り込みに値する理由
ポジションが閉じた後に読む価格アラートは、ただの記録
場面
3 / 8
配車アプリ:ドライバーの到着
プッシュ通知の内容
ドライバーが到着しました
割り込みに値する理由
ドライバーが待つのは 2 分。要約が届くのは 3 時間後
場面
4 / 8
フードデリバリー:配達員が玄関に到着
プッシュ通知の内容
配達員が玄関に到着しました
割り込みに値する理由
玄関先で待てるのは 1〜2 分程度
場面
5 / 8
航空と鉄道:当日の運行の乱れ
プッシュ通知の内容
搭乗ゲートが B12 に変更されました、運休のお知らせ
割り込みに値する理由
乗客はまさに今、間違ったターミナルにいる
場面
6 / 8
ヘルスケアと薬局:服薬と検査結果
プッシュ通知の内容
お薬の時間です、検査結果が出ました
割り込みに値する理由
Apple 自身が挙げる例で、Critical が認められる 2 つのケースの 1 つ
場面
7 / 8
エネルギーと公共インフラ:停電と安全
プッシュ通知の内容
お住まいの地域で停電が発生しています、漏れを検知しました
割り込みに値する理由
利用者はすでに不安を感じており、安全に関する警報は Critical の対象になり得る
場面
8 / 8
ローン、駐車場、EV 充電:コストが発生する期限
プッシュ通知の内容
お支払いの期限が過ぎています、駐車時間が終了間近です
割り込みに値する理由
通知が届くまでの短い間なら、ユーザーはまだ手数料を避けられる

active や passive のままにすべきケース

Apple は、このレベルは本当の緊急時のためのものであり、マーケティングに使ってはならないと明言しています。Time-Sensitive のプッシュ通知がタップされずに放置されると、iOS はロック画面でユーザーにワンタップのスイッチを提示し、アプリのこのレベルを永続的にオフにできるようにします。再びオンにするよう求める方法はありません。そのため、以下は現在のレベルのままにしておきましょう。

  • プロモーション、割引、季節のキャンペーン。
  • コンテンツの公開、新しいエピソード、編集部のダイジェスト。
  • 再エンゲージメント、復帰施策、カゴ落ちのリマインダー。
  • ゲームの LiveOps の通知:スタミナの回復、イベントの開始、連続ログインのリマインダー。
レベルは見てもらうためのもの。次に何が起きるかは言葉次第

参考にしたいプッシュ通知 50 例。成果につながった文面とクリエイティブを紹介します。

事例を見る

プラットフォームと技術的な対応範囲

割り込みレベルは iOS 15 の仕組みです。Android では緊急度を通知チャネルの重要度で扱います。通知チャネルはアプリのコードで登録するのではなく、Pushwoosh SDK がプッシュのペイロードから作成します。Web には同等の仕組みはありません。最後の列は、レベルがプッシュ通知そのものである場合と、Apple から事前に付与されるものに依存する場合を示しています。

機能iOSAndroidWeb提供元
passive と active のレベルiOS 15 以上––プッシュ通知そのもの、アプリのコードは不要
time-sensitive のレベルiOS 15 以上––アプリが Time Sensitive Notifications ケイパビリティを宣言した後のプッシュ通知
critical のレベルiOS 15 以上、エンタイトルメントが必要––Apple がアプリに Critical Alerts エンタイトルメントを付与した後のプッシュ通知
作成時のノーコードのトグルあり、キャンペーンの iOS 設定で––Pushwoosh のコントロールパネル、単発プッシュ通知とプリセット
API からのレベル設定/createMessage の ios_interruption_level––Messages API
ジャーニーの分岐ごとに異なるレベルあり––レベルをメッセージ属性として持つジャーニーのステップ
端末が Time-Sensitive をまだ許可しているかの取得あり––Pushwoosh iOS SDK
同等の緊急度の制御4 つの割り込みレベルチャネルの重要度とプッシュの優先度–プッシュのペイロードから作成される通知チャネル
機能
1 / 8
passive と active のレベル
iOS
iOS 15 以上
Android
–
Web
–
提供元
プッシュ通知そのもの、アプリのコードは不要
機能
2 / 8
time-sensitive のレベル
iOS
iOS 15 以上
Android
–
Web
–
提供元
アプリが Time Sensitive Notifications ケイパビリティを宣言した後のプッシュ通知
機能
3 / 8
critical のレベル
iOS
iOS 15 以上、エンタイトルメントが必要
Android
–
Web
–
提供元
Apple がアプリに Critical Alerts エンタイトルメントを付与した後のプッシュ通知
機能
4 / 8
作成時のノーコードのトグル
iOS
あり、キャンペーンの iOS 設定で
Android
–
Web
–
提供元
Pushwoosh のコントロールパネル、単発プッシュ通知とプリセット
機能
5 / 8
API からのレベル設定
iOS
/createMessage の ios_interruption_level
Android
–
Web
–
提供元
Messages API
機能
6 / 8
ジャーニーの分岐ごとに異なるレベル
iOS
あり
Android
–
Web
–
提供元
レベルをメッセージ属性として持つジャーニーのステップ
機能
7 / 8
端末が Time-Sensitive をまだ許可しているかの取得
iOS
あり
Android
–
Web
–
提供元
Pushwoosh iOS SDK
機能
8 / 8
同等の緊急度の制御
iOS
4 つの割り込みレベル
Android
チャネルの重要度とプッシュの優先度
Web
–
提供元
プッシュのペイロードから作成される通知チャネル

セキュリティとホスティング

Pushwoosh は米国とドイツにある自社ハードウェア上で稼働し、GDPR に準拠して運用されています。

ISO 27001:2022 CertifiedISO 27001 CertifiedGDPR CompliantData Privacy FrameworkHIPAA CompliantSOC 2 Type 2 CertifiedOWASP Compliant

導入の流れ

レベルの設定はノーコードです。それを使う権利を得るには、Time-Sensitive では一度きりの開発作業、Critical では Apple の審査が必要です。これは Apple の仕組みなので、どのベンダーでも同じです。

  1. エンタイトルメントを一度取得 (開発者)

    passive と active には何も必要ありません。Time-Sensitive には Xcode で宣言した Time Sensitive Notifications ケイパビリティが必要で、SDK のバージョンの下限はありません。Critical には Apple が付与する Critical Alerts エンタイトルメントが必要です。Developer Portal から申請し、対象はヘルスケア、安全、セキュリティに限られます。さらにアプリでの .criticalAlert の認可リクエストも必要です。

  2. メッセージにレベルを設定 (ノーコードまたは API)

    作成画面の iOS 設定で Time-sensitive または Critical Push をオンにするか、Messages API で ios_interruption_level を送ります。それ以外のプッシュ通知の動作はまったく変わりません。

  3. オーケストレーション (ノーコード)

    同じオーディエンス、同じカスタマージャーニーのまま、それに値する分岐でだけレベルを上げ、残りは active か passive にしておきます。

知っておきたい制限事項

強力な設定ですが、頼りすぎると跳ね返ってきます。対応範囲は以下のとおりです。

  • iOS のみです。Android の緊急度は、SDK がプッシュのペイロードから作成する別の仕組みである通知チャネルの重要度で扱われるため、このレベルが届くのはオーディエンスのうち iPhone ユーザーです。
  • ユーザーはロック画面からワンタップで、アプリの Time-Sensitive をオフにできます。このレベルで送られ、誰も操作しないプッシュ通知が、iOS がそのスイッチを提示するきっかけになります。
  • Critical は Apple の管理下にあります。Apple が審査のうえでアプリにエンタイトルメントを付与し、対象をヘルスケア、安全、セキュリティに限定しているため、どのベンダーも代わりに提供することはできません。
  • iOS 18 以降は、端末上の Intelligent Breakthrough が重要でないと判断した Time-Sensitive のプッシュ通知を保留する場合があります。このレベルは、システムが判断する余地のある強いリクエストとして扱ってください。
  • レベルが変えるのはメッセージの表示方法です。オーディエンスもクリエイティブも増えず、もともと送っていたプッシュ通知を格上げするだけです。
  • 配信数と開封数は通常どおりレポートされ、レベル独自の記録は残りません。効果を測るには、緊急の分岐を active と比較し、開封率と開封までの時間を比べてください。

関連製品を見る

モバイルプッシュ通知

Pushwooshのモバイルプッシュ通知は、あらゆるデバイスへのリーチ、リッチコンテンツ、精密なターゲティングを実現します。クロスチャネルジャーニーと99%の稼働率で、通知を優良顧客への入口に変えます。

iOS の VoIP プッシュ

アプリが完全に終了していても、iPhone に本物の着信を鳴らします。Pushwoosh iOS SDK が PushKit の VoIP トークンを登録し、すべての着信を CallKit に報告します。

Android の Live Updates

注文、配車、配送の進捗を Android 16 のロック画面に 1 枚のカードで表示し、自動で更新。Pushwoosh がサーバーから開始、更新、終了を制御します。

インタラクティブプッシュ

配信中のプッシュ通知にラベル付きのアクションボタンを追加し、承認、受け取り、追跡を 1 タップで。iOS 用のボタンセットはノーコードで作成し、既存のキャンペーンとジャーニーから送信できます。

カスタマージャーニービルダー

1 つのビジュアルツールでキャンペーンを設計し、効率化します。Pushwoosh カスタマージャーニービルダーを使用して、顧客とのコミュニケーション、エンゲージメントの向上、リテンション、コンバージョン、セグメンテーション、実験を行います。

メッセージ受信箱

アプリと Web サイトにお知らせセンターを追加。サイレント配信でプッシュ通知を許可していないユーザーにも届き、保存したメッセージはいつでも見返せます。