Customer Journey Builder

Cancel Events

配信停止やプッシュ通知のオプトアウトなど、成功としてカウントすべきではないイベントを指定してジャーニーを停止させます。保留中のメッセージはキャンセルされ、コンバージョン率は正確なまま保たれます。

Customer Journey の設定パネルで Cancel events が unsubscribed と push_disabled に設定されており、これらのイベントによる離脱はコンバージョン集計に含まれない旨の注記がある

すべての離脱が成功とは限りません

シーケンスの途中でユーザーがメール配信を停止したり、プッシュ通知をオフにしたりしても、止めるよう指示がなければジャーニーは配信を続けてしまいます。さらに問題なのは、この離脱がコンバージョンとして集計されてしまうケースです。誤った理由でコンバージョン率が静かに上振れし、社内報告の数値そのものが信頼できなくなります。Cancel Events は、この離脱に「コンバージョン」とは異なる名前を与える仕組みです。

情シス審査でも説明しやすい理由

配信停止やオプトアウトは、多くの場合GDPRが定めるような同意撤回の意思表示に相当し、本来であれば即座に処理を停止すべき操作です。ジャーニーがそれに気づかず配信を続けてしまうと、情報システム部門への説明時に「同意撤回後も処理が止まっていない」という指摘を受けかねません。Cancel Events は、この停止義務を実際の挙動として担保する設定です。詳細はデータセキュリティページをご確認ください。

離脱に名前を与え、数値を正確に保つ

Cancel Events では、unsubscribed や push_disabled といった1つ以上のイベントを指定できます。該当イベントが発生すると、ユーザーは即座にジャーニーから除外され、保留中だったメッセージはすべてキャンセルされます。各イベントには属性条件を追加して絞り込むことができ、これは Wait for Trigger やコンバージョン目標と同じ文法です。

「キャンセル」と「コンバージョン」を分けて集計する設計は、このカテゴリの標準ではありません。多くのジャーニービルダーは配信停止を含むあらゆる離脱を同一に扱うため、水増しされた数値がそのまま経営会議の資料に上がってしまいます。

一度設定すれば、ジャーニー全体に適用

Cancel Events はジャーニーの Settings パネルにあり、コンバージョン目標と同じ場所に設定します。キャンバス上にドラッグする要素ではありません。メール用の unsubscribed、モバイル用の push_disabled など、必要な数だけイベントを割り当ててください。LINE を主要チャネルとして使っている場合は、LINE のブロックイベントを追加することもできます。ジャーニーは、まだ在籍しているすべてのユーザーについてこれらを確認します。

ジャーニーの数値を信頼できるものにする理由

制御なく走り続けるジャーニーは、自らの失敗さえ成功として数えてしまうことがあります。シーケンス途中で配信停止したユーザーは、そのまま配信を受け取り続けるか、実際の購入と同じコンバージョン数値に混ざり込んでしまいます。Cancel Events があるからこそ、Customer Journey Builder は意思決定の根拠として使えるコンバージョン率を提示できます。

使い方

  1. ジャーニーの Settings パネルを開く

    コンバージョン目標と同じイベントピッカーを使って、1つ以上の cancel event を設定します。

  2. 属性条件で絞り込む

    単純なイベントだけでは不十分な場合に条件を追加します。コンバージョン目標や Wait for Trigger と同じ文法です。

  3. 必要に応じて cancel event を追加する

    1つのジャーニーに複数を設定できます。たとえばメール用の unsubscribed とモバイル用の push_disabled をそれぞれ独立して確認します。

前提として、unsubscribed や push_disabled などの元となるイベントが、SDK または API を通じてすでに Pushwoosh に届いている必要があります。

コンバージョン目標と対をなす設定

Cancel Events はコンバージョン目標と対をなす仕組みです。どちらもイベントを監視し、発生と同時にユーザーを除外して保留中の配信をキャンセルします。唯一の違いは、その離脱をコンバージョンとして数えるかどうかです。オプトアウトを誤ってコンバージョン目標に設定してしまうと、ノイズを止めるどころか成功率を静かに水増ししてしまいます。

留意すべき点

ジャーニー全体に適用される設定であり、唯一注意すべき混同ポイントです。

  • 離脱は即時に行われます。イベント発生後の遅延や取り消しはありません。
  • 同一のイベントをコンバージョン目標と Cancel Event の両方に設定することは可能ですが、属性条件が重複していない場合に限られます。重複しているとジャーニーの起動がブロックされ、該当イベント名と修正方法を示すエラーが表示されます。
  • Cancel Event はジャーニー全体に適用され、内部の特定の分岐だけに適用されることはありません。

コンバージョン率を正確に保つ

ジャーニーの Settings パネルで一度設定すれば、以降のオプトアウトはすべて、数値を水増しする代わりにノイズを止めてくれます。

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