ウォレットのギフトカードとは、受け取った人がApple WalletやGoogle Walletに保存できるギフトカードです。カードには残高が表示され、購入のたびに更新されます。企業にとっては、残っている金額が常にお客様の目に入る状態をつくれることが利点です。残高が見えていることこそが、それを使いに再び来店してもらうきっかけになります。
Pushwooshでは、ウォレットパスがプッシュ通知やメールと同じ1つのプロファイル上にあります。そのため、小売向けのウォレットギフトカードを発行し、同じジャーニーの中でフォローアップできます。
ギフトカードをウォレットに入れるべき理由
ギフトカードは、気づかれないまま使われずに終わりがちです。購入者が支払い、受け取った人が忘れ、残高がそのまま残ります。ウォレットに入ったカードなら、搭乗券やポイントカードの隣にあり、ワンスワイプで取り出せます。
2つ目の理由は、残高がリアルタイムに表示されることです。「残り12.40ドル」と表示されていれば、受け取った人には再来店する理由が生まれます。プラスチックのカードは何も伝えてくれません。
日本では、お中元やお歳暮、年末商戦、バレンタインのように、贈り物の需要が集中する時期が決まっています。こうした時期に販売したギフトカードこそ、ウォレットで残高を見えるようにしておく価値があります。季節の贈答で受け取ったカードは、次の来店のきっかけがないまま忘れられやすいからです。
Apple対Google:ギフトカードのタイプがあるのは片方だけ
2つのプラットフォームではギフトカードの扱いが異なり、設定もそれに従います。
| Apple Wallet | Google Wallet |
| パスタイプ | Store Card(Appleにはギフトカード用のスタイルがない) | Gift card |
| 残高フィールド | Store Cardのカスタムフィールド | Gift cardのパスの残高 |
| 残高変更時の通知 | フィールドに変更メッセージがあれば表示される | APIでの更新時に送る独自の通知のみ |
| バーコード | QR、PDF417、Aztec、Code128 | 同じ形式に加えてEAN-13 |
パスタイプ
Apple Wallet
Store Card(Appleにはギフトカード用のスタイルがない)
残高フィールド
Apple Wallet
Store Cardのカスタムフィールド
Google Wallet
Gift cardのパスの残高
残高変更時の通知
Apple Wallet
フィールドに変更メッセージがあれば表示される
Google Wallet
APIでの更新時に送る独自の通知のみ
バーコード
Apple Wallet
QR、PDF417、Aztec、Code128
Google Wallet
同じ形式に加えてEAN-13
Appleでは、ギフトカードをStore Cardとして作成し、残高をヘッダーフィールドに入れます。こうすると、パスが重なって表示されているときにも残高が見えます。Googleでは、Gift cardのタイプを使います。どちらの場合も、タイプは作成時に固定されます。
iPhoneの利用率が高い日本市場では、受け取った人の多くがApple Walletでカードを開くと考えておくのが現実的です。Store Cardのヘッダーフィールドに残高を置く設計と、変更メッセージの文言は、最初に時間をかけて固めておきましょう。
残高の更新の仕組み
残高はパスではなく、自社のシステムにあります。正しい金額を把握しているのは、POS、ECプラットフォーム、ギフトカードの台帳です。パスはそれを表示するだけです。
購入のたびに、自社のシステムがAPIで新しい残高を送ると、基盤はカードが保存されているすべての端末でカードを更新します。Appleでは、利用のたびにロック画面に通知を出したい場合、残高フィールドに変更メッセージ(「残高は%@になりました」など)を設定します。Googleでは、ギフトカードに自動の変更通知はありませんが、APIでの更新に独自の通知テキストを付けられます。
プロジェクトを計画する際は、役割分担を明確にしておきましょう。Pushwooshはカードを発行して更新します。残高の計算と、レジでのカードの検証は自社のシステムが行います。
カードの発行:購入者、受け取る人、届け方
ほとんどのギフトカードのフローには2人が関わるため、誰にどのリンクを送るかを決めておきます。
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1
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2
配送
受け取る人に、Add to Apple WalletボタンとAdd to Google Walletボタンが付いたメールまたはSMSが届きます。各パスはUser IDに対して発行されるため、受け取った人は既知のプロファイルになります。
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3
初回来店
レジ担当者がバーコードをスキャンし、POSが残高を確認します。
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4
2つ目のステップは、目立たないながらも大きな成果です。受け取った人は、これまで一度も購入したことのない人かもしれません。その人が、連絡を取れるプロファイルになります。
残高ゼロでの再エンゲージメント
残高がゼロになると、カードを開く理由がなくなります。
効果的な手は2つです。まず、カードを最終的な状態に更新し、古い金額のままウォレットに残らないようにします。次に、プッシュ通知、メール、SMSでフォローアップします。ウェルカムオファー、ロイヤルティプログラムへの招待、チャージの案内などです。
オファーはギフトカードのパス自体には載せないでください。AppleとGoogleが認めているのはパスに関連する通知だけで、ギフトカードを通じてプロモーションを送るとガイドラインに違反します。パスは残高を伝え、売り込みはほかのチャネルが担います。
設定チェックリスト
- AppleのPass Type ID証明書と、Apple Developerアカウント(年額99ドル)。
- GoogleのIssuer IDと、Google Cloudのサービスアカウントキー(アプリごとに一度)。
- 残高を更新するための、ギフトカードの台帳またはPOSからのAPI接続。
- スキャナーが読み取れるバーコード形式。
- 購入時にカードを発行し、残高ゼロでフォローアップするジャーニー。
プラットフォームごとの設定手順は、Wallet passesのドキュメントに記載されています。
ギフトカードの台帳やPOSと外部の基盤をつなぐ場合、日本の企業では情報システム部門の審査で、データの所在や委託先管理を確認されることが一般的です。Pushwooshが扱うのはカードの発行と表示の更新で、残高の計算は自社のシステムに残るという役割分担を、審査資料にも明記しておくと説明がスムーズです。
Pushwooshでギフトカードの保有者を呼び戻す
Pushwooshは、ギフトカード用のネイティブなApple WalletパスとGoogle Walletパスを発行し、APIで残高を更新し、同じジャーニーからプッシュ通知、メール、SMSでフォローアップします。すべてのカードがUser IDにひも付くため、受け取った人は、再び連絡を取れるお客様になります。
ギフトカードを使ってもらえるかどうかは、カードのデザインとはほとんど関係がありません。次の来店まで、残高を目に見える状態に保てるかどうかです。
FAQ
Appleにはギフトカード専用のスタイルがありません。企業は、残高をフィールドに入れたStore Cardとしてギフトカードを作成します。
パスにはバーコードが表示され、POSがそれをスキャンして残高を利用します。ウォレット内の決済用カードはApple PayとGoogle Payで、別の製品です。
自社のPOSまたはギフトカードのシステムです。Pushwooshは、送られた値でカードを更新します。
Appleでは、残高フィールドに変更メッセージがあれば届きます。Googleでは、ギフトカードに自動の通知がないため、APIでの更新時に独自の通知テキストを送ってください。